にぇこですからヾ(`・ω・´)ノRo、Lisa改めIdavoll鯖にて蜃気楼の塔に挑戦中っ。


by nonbiricat
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生きてます!

寒中お見舞い申し上げます!

…………月日が経つのは早いですね。
あんまりにも放置しすぎでした(((゚Д゚;)))

最近やっとこさオーラが見えてまいりました。
近々オーラ式の告知出せたらいいなぁ…(*ノノ)
早くて今週末(でも多分厳しい)どんなに遅くても来週末には確実にオーラになる予定ですっ。

青アコ楽しみ゚。゚・。*(*'ω'*)*゚。・。゚

あんまりにも何もなのもあれなので間つなぎの昔書いた小説シリーズ置いておきます。
ちなみに明るくないお話だから注意ですよ!

~先にコチラを読むと良いかも~(※旧ブログへのリンクです)

お話(このお話が元です)
猫の歌 1(お話。にでてきた村に伝わる昔話その1)
猫の歌 2(お話。にでてきた村に伝わる昔話その2)









手が、身体が、震える。
ただひたすらに、警告を放つ思考。

早くここから逃げなくてはならないのに…
足が、すくむ。


「早く行け!行くんだ!!!!!!」


私の大切なあの人が叫んでいる。




……




…………




……ぁ……




……ぁ…………あ…………








ああああ゛あ゛あ゛あ゛っっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!









私は走った……のだと思う。


……どれ位の時間が経ったんだろう。
どうやって私、逃げてきたんだろう。



…………



どうして…………。




分かること。

もう、家はないこと。
村の皆は、居ないこと。
帰る場所……村も、ないこと。
私を守ってくれたあの人も、居なくなってしまったこと。

もう、いつ見つかっても……おかしくはないこと。

今の私に、逃げ切る術は……ない、こと。


そして……。
この子が…………この子が、今、私の胸に抱かれて居ること……。

……まだ幼いこの子は、耳を隠す事が出来ないこと。




このままでは、私と共に、この子も……。

それだけは……。






チャリン……



不意に……私のお守りが音を立てた。

まるで、私に呼びかけているように。

私のお守りを見て、この子が笑う。
貴方も……大好きだったものね。

お守りを差し出してやれば、嬉しそうに手に取り遊び始める小さな命。

これは……貴方にあげるわね。
きっと護ってくれるはずだから。





まだ村の付近……森の中には、人間が居るだろう。
それでも……




シスター、ごめんなさい…………

本当に、本当に、
ごめんなさい…………


でも、貴女なら…………






お願い……します。



これで、あの子は守られる。

私を怨んでも良い。
……そんなのは、綺麗事って言うんだっけ……。

でも、それでも良い。

生きて、欲しい。

貴方だけは、生きて……



唄を、口ずさむ。
森を歩くその足取りは、重たく、まるで鉛でもつけたかの様で。
しかし、立ち止まることは無く、一歩一歩、振り返る事もせず、歩む。


か細く、消え入りそうに震える声。
なのに、その音色は深い優しさを帯びていた。




儚い……だからこそ美しいその音色は、心の無い人間に、決して響く事は無かった。




何かが、近づいて来ている様な気がする。
でもそんな事はもう、どうでも良かった。
来ると信じていた明日が偶然来なかった。

それだけの事。


目を閉じながら、立ち止まらず、歌い続ける。




ああ……懐かしいな…………
ついこの前だっけ……


「シスター、こんにちは。また来ちゃいました。」
「あら、こんにちは。まぁ……貴方もずいぶん大きくなって。」
嬉しそうにこの子の手を握るから、
「抱っこしてみます?」
なんて言って抱かせてあげて……。
子どもを抱いたシスターが聖母様に見えたのよね…。
この子が大きくなったらたくさんお話してあげてくださいねって、約束もしたっけ…………


私も……もっともっと、お話してあげれば良かったな……。






私の愛しい







愛しい、愛しい……








…… ―――― …………











そして、私の世界は……途絶えた。







赤ん坊を教会に置いていった母親の話です。
彼女は白い耳と尻尾を持ち、村で一番唄の上手な女性でした。
その姿から、「猫の唄」伝説の猫の生まれ変わりだと言われていました。




このシリーズ、実は後2つほど書きかけ放置の話があったりします。
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by nonbiricat | 2007-01-16 20:00 | その他